初めて外壁塗装、工事の相場や塗料の相場
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外壁塗装の費用相場はどれくらい?
塗料の種類で耐用年数が変わる
外壁塗装における塗料の機能は様々です。ある程度耐久性の高いものを選ばないと、すぐに補修しなければならなくなったり、塗り替えや必要になってしまいます。
初めて外壁塗装をする方にもわかる塗料の種類と相場と耐用年数
外壁の修繕時(ひび割れやチョーキングなどの補修)には、外壁の塗り替えが行われるのが一般的です。
コンクリート・鉄・アルミ・木材などは、塗料で膜を作り、腐食や劣化を防いでいます。紫外線や風雨にさらされている外壁は、雨漏りから家を守ってくれる重要な部位といえます。
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外壁塗装の塗料の種類一覧
アクリル 3〜6年 1,100〜1,900円/㎡
ウレタン 7〜10年 1,800〜2,600円/㎡
シリコン 10〜15年 2,400〜3,600円/㎡
ラジカル制御 14〜16年 2,300〜4,100円/㎡
フッ素 15〜20年 3,600〜4,900円/㎡
アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素の違い
塗料選びは外壁塗装工事のキーポイントになります。現在主流の合成樹脂には4種類あり、アクリル < ウレタン < シリコン < フッ素の順で耐久性が高くなっています。
「シリコン塗料が安くてお得らしい」「フッ素塗料は長年持つけど、高いらしい」といった話を耳にしたこともある方もいらっしゃると思います。
水性塗料と油性塗料
油性のシンナーの強い臭いや、引火性やまた環境への影響を心配する方もいるでしょう。
最近は、環境に優しい水性塗料や、やさしめのシンナーを使い、臭いを抑えた弱溶剤の油性塗料も開発されています。
現在は水性塗料、油性(溶剤・弱溶剤)塗料ともに、寿命が長く外装に利用しやすい商品が増えています。
外壁塗料種類別の費用相場と特徴
この先この家に何年住むか、何年後に塗り替えが必要になるかも考えて、塗料を選択しましょう。
アクリル塗料の特徴と価格
アクリル塗料は、軽量で重ね塗りもしやすい塗料です。また光沢があり発色もしやすい塗料でもあります。調理家電や自動車の上塗りでも使用されています。外壁塗装の中では安価な塗料です。耐用年数が3〜7年程とされ、次回の塗り直しまでスパンが短いのがデメリットです。
平米単価
アクリル塗装の相場は、1㎡あたり1,100〜1,900円程とされています。現在販売されている塗料の中では最も低価格な塗料です。
アクリル塗料が向いている家
・施工費をとにかく安くしたい
・こまめに外壁の色を変えたい
ウレタン塗料の特徴と価格
ウレタン塗料は、柔らかい素材で密着性に優れています。ゴルフボールの素材としても使われており名前を耳にしたことがあるかたもいるのではないでしょうか。細かい場所や曲面に使えるので複雑な形状にも使えます。
またコンクリート・モルタル・鉄・アルミにも塗料の載りがよく、弾力もあり伸縮する性質もあるので、木材にも塗装可能です。また、剥がれにくく硬度もあります。耐用年数は7〜10年です。
ウレタン塗料の平米単価
ウレタン塗料の施工費の相場は、1㎡あたり1,800〜2,600円位です。
ウレタン塗料が向いている家
・施工費を安く抑えたい
・部分的に剥がれを補修したい
シリコン塗料の特徴と価格
シリコン塗料は、コストパフォーマンス性の優れた塗料です。「塗料選びに迷ったら、シリコン」と言われるほどです。耐久性・耐水性・費用のすべてにバランスが良く、耐用年数は約10〜15年と安定しています。
結露が発生しにくいことも人気の理由の一つです。
シリコン塗料の平米単価
シリコン塗料の1㎡あたりの施工費用は2,400〜3,600円程です。比較的安価で、耐久性もありバランスがよく、コスパも良いことから、最適な塗料です。
シリコン塗料が向いている家
・コストパフォーマンスがよいものを使いたい
・価格と耐久性のバランスがよいものを使いたい
フッ素塗料の特徴と価格
フッ素塗料は、耐熱性・耐寒性もあり、あらゆる気候に対応できるのが特徴です。耐用年数も15〜20年と非常に長いのが特徴となっています。
費用がかかることから、一般住宅では、屋根だけに塗るなどパターンが多いです。雪が滑り落ちやすいので、積雪地帯の屋根の塗装でもよく使われている塗料です。
塗料の特徴は紫外線に強く、汚れても雨で流れ落ちるなどがあります。また長い期間メンテナンスをしないで済むことから、高層のマンション・アパート、陸橋や鉄塔などの塗装でよく使われています。
フッ素塗料の平米単価の目安
フッ素塗料での施工費用は、1㎡あたり3,500〜5,000円となっています。
費用はかかりますが、長く住む家や、塗り替えに費用のかかるアパートやマンションなど、今後の塗り替え頻度を減らしたい場合には適しています。
フッ素塗料が向いている家
・質の良いな塗料を使用したい
・頻繁に外壁塗装を行うのが大変な立地
・次世代の家族のために家を長持ちさせたい
ラジカル塗料の特徴と価格
ラジカル塗料(ラジカル制御型塗料)は、塗料の劣化のサインであるチョーキング現象の発生を抑える目的で開発された塗料です、実用化されたのは2012年と比較的新しい塗料になります。主成分の高耐候酸化チタンや光安定剤は塗膜の劣化・変色を防いでくれます。
耐用年数は約12〜16年です。
ラジカル塗料の平米単価
ラジカル塗料の費用は、1㎡あたり2,300〜4,100円となっています。
価格帯は従来のシリコン塗料並み、さらに耐久力は従来のフッ素塗料にも匹敵することから、これからの外壁塗装業界で首位の塗料になると期待されています。
ラジカル塗料が向いている家
・コスパがよく、高性能な塗料を使いたい
・最新技術の塗料を試したい
無機塗料の特徴・価格
●無機物(鉱物)を主成分としています。チョーキングや色あせといったトラブルは、有機物の劣化によって引き起こされるため、無機物を使った塗料であれば外壁が汚れにくいというメリットがあります。また不燃性が高いことでも人気があります。
ただ無機質だけでは固すぎて、ひび割れが発生しやすくなるので、現在「無機塗料」と呼ばれている製品はほぼ、最低限の量の有機物(合成樹脂)と混合した「有機・無機ハイブリッド塗料」です。
耐用年数は10〜25年で、フッ素塗料や光触媒塗料よりも強いと期待されていますが、具体的な耐久性は、混ぜる有機物がアクリルかシリコンかなどで変動します。なお前述した「セラミック」も、無機物の一種であるため、セラミック塗料と無機塗料は仲間と考えて良いでしょう。
【無機塗料の平米単価の目安】
無機塗料のリフォーム費用は、おおよそ3,500〜5,500円/㎡です。
非常に長持ちすることを考えると、決して高額ではないと言えるでしょう。
【無機塗料が向いている家】
・耐久力が高いと注目されている塗料を採用したい
・燃えにくい塗料で、防火性の高い外壁にしたい
外壁塗料選びは、塗装のプロの意見も参考に
最後に、外壁塗料を選ぶ際の一番の注意点についてお話しします。
いずれの塗料であっても、業者の腕が良くないと、塗料が持つ効力は発揮されません。
また塗料の性能だけではなく、下地処理なども丁寧に作業してもらうことが大切です。
業者によって得意な塗料や提案内容も異なるため、「光触媒やナノテクが気になるけど施工できる業者はいる?」「シリコンかラジカルか迷っている」「どれが良いか選べない」など悩む場合には、複数の業者に見積もりを依頼し、じっくり比較してみることをおすすめします。
2社以上のプランを比べてみることで、プロが認める塗料は何か、おおよその費用相場はいくら位か、また良い業者ならどういった対応をしてくれるか、見極めるための基軸にもなるはずです。
今後の住宅のメンテナンス周期なども考慮しながら、塗装経験が豊富な業者と一緒に最適な塗料を選び、満足できる外壁塗装をぜひ実現してくださいね。